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ベンゾジアゼピンと離脱症状

ベンゾジアゼピン系抗不安剤は、大量を長期間服用しない限り依存は起きにくいとされて
きました。ところが近年、常用量での依存例の報告が相次ぎ、これらが二重盲検試験で
確認されたことから、俄に脚光を浴びて来ています。
 ベンゾジアゼピン系依存の特徴は、モルヒネのような多幸を伴う耐性の増加や量の増加はなく、身体依存もすぐには起こりません。

 薬用量を反復使用するうちに次第に身体依存、離脱症状が惹起されてきます。
離脱症状として出現する不安、不眠は元々患者の症状であるため、減量、中止によるこれ
らの症状は再燃として認識されやすく、離脱症状とは気づかれにくくなっています。

※ベンゾジアゼピン系長期服用後にみられた離脱症状

 非特異的症状:睡眠障害、不安、不快、筋肉痛、筋攣縮、振戦(震え)、
        頭痛、嘔気(むかつき):食欲不振・体重減少

知覚変化(量的):感覚過敏(音、光、臭い、触覚)、感覚鈍麻(味、臭い)

知覚変化(質的):動揺感、運動知覚障害、
 視覚(対象動揺、平面のうねり等)
 味覚(金属製味覚、奇妙な味覚)
 聴覚(反響そして共鳴減少)
 嗅覚(奇妙な臭い)

その他:離人症(現実感消失)

主な不随現象:精神病、てんかん様発作


【作用機序】
少し専門的ですが、メカニズムについて簡単に解説しましょう。体内に取り込まれたベンゾジアゼピン系薬物は、脳内の「GABA A受容体」という部分に結合します。ベンゾジアゼピン系薬物が結合したGABA A受容体に、GABAが結合すると、塩素イオンの神経細胞内への流入が、GABA単独で結合した場合より促進されます。これによって、脳内の活動はスローダウン。それが心の不安、緊張を和らげ、眠気をもたらします。ベンゾジアゼピン系薬物のうち、抗不安作用が強いものは抗不安薬に、催眠作用が強いものが睡眠導入薬に分類されます。

ベンゾジアゼピン


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山中 敏也

Author:山中 敏也
年齢はかなりいってますが、会社が倒産したことを機に思い切って学校へ入学しました。自分が体を壊したことがあるので、医療には興味があり、独学でも色々なことを学びましたが、学校へ入学してビックリ!膨大な知識を記憶しなくてはならない。悪戦苦闘した4年でしたが、あともう少し国家試験に突入!